以下、ルート講習のシラバスです。
10回(半日×10回)の講習と自修で、
以下を、
3ヶ月くらいで修得することを目指します。


第1段階 基礎講習(3回)

トップロープ(TR)がセットされたルートで、トップロープクライミングを安全に行う事ができる。

 

 

第2段階 応用講習 Ⅰ(3回)
リードの確保を、少なくとも形式的には、おこなうことができる。

なお、安全性確保のため、本講習はもう1本のロープでTR確保した上で行います。以下の第3及び第4段階講習も同様です。

 

第3段階 応用講習  (4回)

その1 終了点が良く整備された難易度の低い緩傾斜のボルトルートを、安全にリードし、 クイックドロ

    ーを安全に回収できる。


その2 終了点が良く整備された難易度の低い強傾斜のボルトルートを、安全にリードし、 クイックドロ

    ーを安全に回収できる。

 

その3 終了点に不具合のある場合でも適切に対応ができる。               

              

第4段階 オプション講習

第3段階までをマスターしたと認定した方へのオプション講習です。

オプション1 TR支点セット(懸垂不要ルート&懸垂必要ルート)

オプション2 ユマーリング

オプション3 クラッククライミング

オプション4 マルチ(1ピッチ以上のルート)

オプション5 開拓及びリボルト

 

 

 講習外の自主トレーニング及びその危険性について


応用講習(リードの確保とリードクライミング)は、安全をより確実に確保するために、もう1本のロープでTR確保した状態で実施します。しかし、自立したクライマーとなるためには、TR確保を外してリードクライミング(本当のリード)をし、実際に墜落したり、パートナーの墜落を確保することが絶対に必要です。


よって、応用講習修了と認定した方に対しては、半日講習の後、「クライミングの仲間という対等の立場で」
本当のリードの確保をしたり、本当のリードをしていただく事も可能です。

ただし、本当のリードは、TR確保付きのリードとは比較にならないほどのリスクを伴います。自動車運転に例えると
、そのリスク増加は自動車学校内での運転と実際の路上での運転の違いに勝るとも劣らぬものと感じます。


よって、
本当のリード時に講習時と同じ安全性を保証することは不可能です。この点は十分ご理解頂きたいと思います。つまり、
講習外の自主トレーニングとしての本当のリードクライミングへの参加は、リードクライミングに内包される重大なリスク(死亡や重大な障害の発生をも含む)を明確に認識・認容した上で、それでもなお、自己決定権の行使としての自由意志による参加とみなします。